幼いころから話すことがとても苦手だった河内谷君。
人間関係もうまく築けず学校ではつらい想いや自分自身を理解してもらえない悔しい体験をしたと話しています。
乗り物、特に電車が大好きでいろんな色、形に魅了され写真を撮るようになったそうです。
2年半をかけて関西を中心に多くの写真を撮った彼の想いはコラージュ写真によく現れています。
平面的で全く同じ撮り方をしていた彼に、「時間」を変え、「距離」を変え、「角度」を変え、「主役脇役を入れる」といった多角的な撮影方法を教えました。
向上心に溢れる彼はすぐに自分でアレンジしながら技術を覚えました。
やがて今までとは全く違う電車の写真が現れてきました。
電車の脇に人が登場し、電車が脇役となり、自分自身も含めた人や風景が主役となっていました。
彼の成長はそれにとどまらず、同級生の女の子や学校の先生、自分の母親も撮れるようになっていきました。
母親を撮ってみて初めて「おかん」が自分にとって身近な存在だと気づいたそうです。
この写真展は河内谷君の「成長の記録」です。 |